両立

この度のプロ野球ドラフトで指名された某大学選手。
球団との入団交渉で、来春の卒業が困難なことから学業優先を要請、球団も認めたそうな。
本人曰く、両立には自信がある、とのこと。


「じゃあ○○、明日先発で行くぞ」
「すいません監督、明日必修が入ってまして」
「おぉ、そうだったな。じゃあ明後日はどうだ」
「すいません、その日はゼミでして」
「んーまいったな。あ、じゃあ日曜日なら授業もないだろう」
「あーその日は卒論担当教授の引っ越しで」
「教授の引っ越し関係ないだろ!?」
「いえ、ここで手伝いに行ってポイント稼いでおかないと。万が一の時には役立ちますから」
「…そうなの?じゃあ、いつなら投げられるんだ」
「そうですねぇ、水・金が必修入ってるので来週の遠征は行けないし、その週末は河口湖でゼミ合宿、ここは卒論の中間発表…んー、来月の中頃くらいなら」
「そんなに先か!?そりゃ野球選手は無理だ、履物屋になれ!」
「履物屋なら卒業できますか?」
「あぁきっとテストの点に、下駄をはかせてくれる」


しかし、プロ野球と学業を両立出来る自信のある奴が、なんで部活と学業の両立は出来ないんだろう。