ニューヨークへ行ってきました其の十八「ただいま日本2」

「どしたの?」
だってあったもん出国出来たんだからあったもん
「落ち着きなさいよ、最後の記憶は?」
着陸した後に鞄の中のパスポート確認して、で…?その時どこにしまったんだ?どっかに置き忘れ?飛行機の中?うわぁわかんないおもいだせない
「じゃ途中にあった航空会社のカウンターいこ」
これで出てこなかったら一生空港の中かな成田を見続け何年とかドキュメントに出るならともかくアメリカに返されたりして…いやぁもう英語いやぉ
と頭の中は激しく動いてたが、たぶん口に出ていたのは「あれ?」「いや」「うん」くらい。しっかり者のヨメで良かった。
カウンターに着いて事情をヨメが話している(本人は動揺でまだ喋れない)ところへ、見慣れたポーチを持って男性社員が登場。「!」「お客様の?」
あぁ、すぐ出せるようにポーチにいれて、隣の席において荷物降ろして、そのまま…あほじゃ。(忘れものが出てきた途端状況を克明に思い出すのは何故?)
「いやーよかったです、はいパスポート」
やったー!
「と、携帯。」
え?
あ。
そういえば、携帯も無かったことに気付きもしなかった…