学期末。


学校から色々と持って帰らなきゃいけない荷物があって、うちのセガレは紙袋を持って学校へ。


下校中、天気は冷たい雨。

家まであとちょっと、というところで、紙袋が破れて荷物が転げ落ちた。


そしたら、一緒に帰って来た友達たちが、こう言ってくれたんだって。
「あたしの傘を逆さにして、荷物を入れたらいいんじゃない?」
「じゃあ濡れないように、あたしの傘に二人を入れてあげる!」


やっとランドセルが板についたくらいの二年生二人がが、逆さにした傘に荷物を入れて、もう一人は二人に傘をさしかけて…


そしたら荷物の重みに耐えかねて傘は壊れちゃって…うちのおくさんあわてて方々に謝り倒したそうな。


うちのセガレに、そんな友達が出来てたなんて、ありがたくてねぇ…


そして親バカだけど、そんな友達が出来るうちのセガレってのも、なかなかの奴じゃないかと…


えっちらおっちら帰ってくる姿を想像して、ちと泣けたのは内緒だ。