古今亭右朝さん

先日、ひょんなところで「古今亭右朝」という文字を見つけてびっくりした。


それは友人が参加している市民オーケストラのパンフ。以前行われた企画公演の司会者としてその名が記されていた。


驚いて友人に聞くと、その企画の担当者が正に友人自身で、翌年も司会をお願いして、何度か電話て打ち合わせもしていたのだという。


だから、亡くなったと親族の方から連絡があったときにはびっくりした、と友人は語った。


仕事に復帰されたと聞いて、あーよかった、またあの綺麗な高座姿にあえる、と思った途端の出来事だった記憶があるが、ほんとにそうだったんだと改めて思い知らされる話だった。


次の公演は右朝さんの追悼公演として行われたという。落語好き以外のところにも、右朝さんを忘れられない人が身近にいて少しうれしいと共に、そいつに右朝さんの落語を聞かせられないことをひどく悔しく思う。