「…夏」が付くと深い意味がありそうに聞こえる言葉。

「何も言えなくて…夏」に代表されるように、「…夏」と最後に付くとどことなくドラマチックで、なんとなく切ない感じになるものです。
これを転じれば、何のときめきもないように見える日常も、「夏」をつければあら不思議、どこか文学的な香りが。
例えば
・見上げれば…夏(エレベーター早く来ねぇかなぁと階数表示を見上げつつ)
・思いつのれば…夏(中華丼かチャーハンか迷いながら)
・瞳見つめ合えば…夏(「あーこりゃ結膜炎ですねぇ」)
・なくしものを見つけに…夏(大事な契約書を必死に探しながら)
・光り集めて…夏(虫眼鏡でアリを焦がしながら)
・君のぬくもりを…夏(寝返りを打った子供に喉笛を蹴られながら)


ほら!この通り!これさえあれば例えこの夏何もいいことがなくたって、気分は青春小説の主人公だぜボーイズアンドガールズ!


と、ここまでニヤニヤしながら書いているのを見たうちのヨメが
「あたしの方が「何も言えなくて」だよ!」と桜塚やっくんばりにツッコんできました。うまい。