ワールドカップ

なーんか、すごいことになってるね。
二十年前の日本人に今の状況を説明したところで、誰も信じてくれないだろうなぁ。
最近のスポーツの世界大会なんて、放映権を持つテレビが騒ぐ代わりに他のメディアはことさらに無視するようになっているのに、ワールドカップはどの局でもトップニュース。
オリンピック並み、と言いたいところだけど、オリンピックでも人気が集まるのは日本選手が出る試合。ところがワールドカップは、無関係の外国同士の対戦すら新聞で大きな紙面が割かれる。もはやオリンピック以上だ。
かといって日本人の人気No.1スポーツは、墜ちたりとは言えどもやっぱりまだまだ野球。
つまり「サッカー」でも「国際試合」でもなく、「サッカーの国際試合」が好きだということだろう。
サッカーがナショナリズムを刺激した事例は枚挙にいとまがない。「愛国心」を巡る昨今の状況がこの熱狂の一因かもしれません、ってまとめは多事争論みたいだが、実はそんなブルーになる話じゃなく、勝っても負けてもよく頑張ったと言える中途半端な日本の実力が、丁度いいバランスでサッカーを見させている幸せな状況と言えるのではと思うがいかが。