車酔い

松本人志さんは大変に車に酔いやすい子供だったんだそうです。
可哀想ですよね、車に酔っちゃう人って。
せっかくの楽しいドライブや遠足が楽しめない。
「酔う」って言ってもお酒飲んだ時みたいに楽しい時間帯はなくて、
いきなり「気持ち悪い」にいってしまう訳ですから。
もっとも、お酒飲んだ時みたいに車に酔っちゃったら、
それはそれで大変でしょうけど・・・


「はーい、みんな揃ってますかー?」
「はーい」
「じゃ、いよいよ遠足の出発ですよー。くれぐれも窓から手や頭を出さないこと。いいわねー。」
「はーい」


ぷっぷー。


「せんせー、かつやくんが酔っちゃったみたーい!」
「あらあら、大丈夫?かつやくん」
「え?あれせんせぇ?だーいじょーぶだーいじょーぶこぉれくらい酔ったうちになんかにはーいりーませーんっと。」
「あらー、ずいぶんとご機嫌なのねぇ」
「そぉ?あははは、ご機嫌無期限三単元ってね、あははは」
「・・・オヤジギャグまで出ちゃうのねぇ」
「いやそれよりもさぁせんせ、よしお、笑っちゃうんだよ、こいつの水筒の中身知ってる?番茶だってよ番茶、いーっひっひ、大事にしなきゃいけないよね、おじぃちゃんおばんちゃんを大事にしようっなぁーんちゃってね、てか?てかてか?」
「こりゃ駄目だわ、かなり重症よ」
「いやでもねぇせんせ、俺もこうやって笑ってるけどさぁ・・・色々辛いんだよ」
「え?」
「そらね、そらせんせぇが言うこともわかんだよ、そりゃおれだってさ、分数の掛け算が出来りゃあいいなぁとは思うんだよ、思うんだ・け・ど、それとゲームボーイとどっちを取るかってのはさぁ、こりゃぁねぇ(泣)、答えが出ねえんだよ」
「笑い上戸の次は泣き上戸か・・・」
「わかる!!」
「!?どうしたの、みつるくん」
「ぼかぁねぇ、ぼかぁ分かるなぁ、かつやの気持ちが。ぼくもねぇ、飛び箱が飛べたらどんなに楽しいだろうと思ってもねぇ、いざとなると・・・なぁかつや(泣)」
「おう!わかってる!おれはわかってるぞうみつる!お前の気持ちはよーくわかる!大体今の学校教育って言うのはな・・・」
「いやいやそれよりも文部科学省の施策自体が・・・」
「あらあら二人でクダまきだしちゃったわ、校長、どうしましょう?」
「管を巻くのもしょうがない、今日の遠足はパイプ工場見学だ」


・・・中途半端にうまい落ちをつける癖をどうにかしよう。


今日のおひるごはん情報
:お茶漬け・わかめサラダ