先週の金曜日深夜にちょっと胸を打たれたこと。

僕らの音楽」に真心ブラザースが出ていた。
新曲「情熱と衝動」は昭和から平成にかけての、つまりは彼らのデビュー前後であり、僕の10代後半から20代前半の、バブル崩壊とオウムでその後悪者にされたあの時代の、僕らの生き方を「悪くないぜ」と歌ってくれて、うれしくなった。


そのままあちこちTVをみていると、「爆笑オンエアバトル」に「坂道コロコロ」の片割れと、「フォークダンスDE成子坂」の片割れが、新しいコンビで漫才をしていた。
二組とも「ボキャブラ世代」と言っていいだろう。およそ十年前、TVのレギュラーも幾つか持つところまでいったが、「フォークダンスDE成子坂」は方向性の違いで、「坂道コロコロ」は相方の不祥事で活動休止となっていた。
そんな二人が、若手に混じってオンエアを賭けて戦っていた。まだ、お笑いでてっぺんを目指していた。元「フォークダンスDE成子坂」である村田渚の相変わらずの突っ込みに笑いながら、うれしくなった。


金曜の夜、TVの前で僕は、ともに歩いた僕と彼らの90年代を振返り、そして彼らが今も歩んでいるのを見て、とてもうれしかったんだ。