官能小説

「こら、いけません!」
初めは冗談混じりに言っていた母親の声が、幾分必死さをまじえ始めた。
それに気付いていないのか、それとも気付かぬ振りをしているのか、息子は薄笑いを浮かべたまま体を彼女の上へと覆いかぶらせる。
「こら!」
声に力はあるものの、息子への愛しさから完全な拒絶も出来ない―そんな母親の思いを見透かしているかのように、息子は体の動きを止める事なく、母の頬へ唇を運んだ。
「い、いたい!」思わず叫んだ母親の声も耳に入らないかのように、息子は狂ったように彼女の上でもがき続ける。母親はなす術もなく「あなた、助けて…」とか細く叫びながら、それを受け入れていくのであった…





いや、うちのヨメが「子供を蒲団の上で抱っこして遊んでいるうちに、バランスを崩してあお向けになり、子供が胸に乗っかって身動きが取れなくなった」だけなんですが。