かき氷

9月になったらなんだか蒸し暑い日が続きますなぁ。(注:関東地方の話)
今ごろの方が夏の時期の食べ物(冷やし中華とかアイスとか)が食べたくなる。


ところで、僕はかき氷をめったに食べません。
決して嫌いな訳ではありません。むしろ好きといってもいいかもしれない。
でも食べるたびに、何か「負けた」気がするのです。


かき氷でなにが好きと問われたならばその答えは人それぞれでしょうが、
少なくとも一番値段の高いものは大概どこへ行っても同じ。
そう、それは「宇治金時」。
プラス白玉に練乳がけなんて行ったらただの氷いちごの倍くらいすることも。


しかし、粒あん嫌いの僕にとって決して手にとることの無い食べ物。
だから僕は、けっして「かき氷の最高峰」を食べることの出来ない男なのです。


食べられるのにあえて「氷メロン」を食べるならそれもいい。
でも、最高峰を食べられずに選ぶ「氷メロン」は、ちょっと淋しい。
決して乗り越えられない壁を突きつけられた気分。
バッティングセンターで140kmのボールを当てられたと喜んでいたら
隣りに松井が来てばっかんばっかん打ち始めたみたいな。


「氷いちご白玉クリーム練乳がけ」とかで一生懸命追いつこうとしても、
何か邪道な感じがぬぐえない。
ならばいっそ「かき氷」自体を食べないという手段を選んだ僕を
誰が責められようか。
そう、ちょうど学年トップの成績を誇っていたガリ勉が、
転校生にさくっとトップの座を明け渡した夏休みに一気にグレ始めるみたいな。


でも、神は僕に更正の機会を与えてくれました。
なんと、上野の「みはし」の氷白玉は白玉とこし餡入り。
これに宇治が掛かれば夢にまで見た宇治金時の世界を体験できることに!


こし餡だってかき氷界の中でがんばっているんだ、俺だって・・・!
メニューを見詰める僕の目が光っていたのは、
隣のおじさんのたばこのせいなんかじゃありませんでした。


今日のおひるごはん情報
:ワンタンメン(700円)