ファーストフード

昨日のおひるごはんは立ち食いソバ屋でのカツ丼でした。


この国は豊かになって、という言い方はおそらく戦後ずーっとくりかえし
語られているとは思いますが、「低価格での食事」のレベルというのは
この10年くらいで本当に大きく変化したなぁと思います。


だって、立ち食いソバ屋ってお金が無いとか時間が無いとかの理由で
「しょうがなく」食べに行く場所であってうまいとかまずいを
論議するべきものではなく、語るとすれば例えば駄菓子を子供時代の郷愁と共に
振り返るように、「安っぽさ」を楽しむ逆説的な知的遊戯として語られるものでしたよ。
それがいまや。450円で普通においしく食えるカツ丼があるですよあなた。
あれよりまずいカツ丼を出す田舎の蕎麦屋や定食屋を僕はいくつも知っている。
背景には農産物に対する関税の変化とか、冷凍技術の向上とか、
輸送環境の整備とか色々あるんでしょうが、それよりも
「そーいうシチュエーションで食べるもの」についてもうまい・まずいを
問題にする贅沢さを私たちが身につけたということなのだと思います。


ま、幸せなことなのか不幸せなことなのかは分かりませんが、
そういう時代に生きているということは確かだと思います。


今日のおひるごはん情報
てりやきマックバーガー・ポテト・コーンスープ・コーラ(Mac・530円)