古今亭志ん朝

「型を学ぶことで底に流れる心の動きを身につける」ってなことを
歌舞伎俳優さんが以前言ってたことがあった。
(誰だったかも覚えてないし、ニュアンスもあやふやだけど)


まるで振り付けのように動きを教わって、まずはそれをそのまま覚える。
実はその動き一つ一つに心理描写を含めた意味があって、
型を身につけることは同時に心の動きも身につけることになる。


昨日志ん朝さんの話をしていて、ふとそんなことを思い出しました。
あの人の落語もまるで振り付けのようで、
しかも意味があって、だから素人もそのまま真似したくなって、
真似できるような気がして、真似したつもりになれる。
でも、素人では真似ですらないレベルにしかならないところも
歌舞伎と似てる。


一見論理的に分析可能で、それでいて分析しようとすると
その芸の深みに決してたどり着けない。そのすごみ。


「古典芸能としての落語の完成形」ってことだったのかな、あの人は。


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